ヒトプラセンタの効果は科学的根拠がありません。過信はやばい!

私は薬剤師をしております。結論から言うとヒトプラセンタは科学的根拠がありません。

皮膚に吸収されるには分子量が大きすぎる

まず、皮膚に塗布するタイプのプラセンタは皮膚のバリア機能によって表皮以降の組織に浸透・吸収されることはありません。皮膚に吸収されるのには分子量が大きすぎます。

プラセンタジェルの効果は基材の効果?

プラセンタジェルを塗布することでお肌がプリプリになる、傷口に塗ると治りが早くなるという口コミを見かけますが、要はコラーゲン的なものが塗布したプラセンタジェルから吸収されてそのような効果がありそうという事でしょう。

薬学的に考えて、まずコラーゲンは皮膚から吸収されませんし、もし吸収されたとして局所で吸収されたコラーゲンを使って傷を修復するという機能は考えられません。塗布した部分の肌の一部だけ他の人の胎盤の成分で出来上がる、、、なんてこと想像できませんよね?もしそのような効能・効果があるのならば、医療用医薬品として販売されているはずです。世の中にはケロイドや褥瘡など皮膚の再生に困っている方がたくさんいます。しかし、医療用医薬品として医療現場でヒトプラセンタが使われていないというのは、効能効果に疑わしきものがあるからです。アメリカのFDAでも有効な文献はないとされています。ではなぜ、美容目的として販売されているかと言うと「効果」を明確に提示していないからです。塗った翌日には傷が治ります!ヒトプラセンタはお肌を若返らせます!というような名言を避けて販売しています。プラセンタは胎盤という意味で、胎盤は赤ちゃんを育てるすごい組織なのでお肌も再生されそう、体に良さそうと感じる人がたくさんいます。更に豚由来でなくヒト由来の胎盤であればより安全そうと感じるでしょう。しかし、よく考えてみればアミノ酸やプラセンタは構造式が同じであれば同じ物質、豚だから肌になじみにくい、ヒトだから良く効くなんてことはありません。更に胎盤は母子を繋ぐ濾過装置です。母体から胎児へ送る血液の中に胎児に不都合な物質は胎盤で取り除かれます。その胎盤を肌に塗るのは抵抗ありませんか?また、傷口等お肌のバリア機能が弱っている部分にアレルゲン物質が入り込むとアレルギーを起こす可能性もあります。効果は怪しい、アレルギーを起こす可能性のある高価な化粧品、本当に必要ですか?

実際使用してお肌がプリプリになったと感じる方もいらっしゃると思いますが、それはヒトプラセンタジェルに含まれる保湿成分(グリセリン等の基材)によるものだと考えます。

コメント